■■科学研究費補助金（基盤（Ｂ））２００６〜２００８年度
■■オーストラリアと日本の自治体における業務記録管理システムの比較研究
■■課題番号：１８３３０１１７
■■研究目的
本研究は、ネットワーク化の進む現代において社会がアーカイブズをもつことにはいかなる意義があるのかという問題に関し、オーストラリアの自治体公文書館を事例として研究するものである。
行政機関における業務記録の管理・保存は、近年
(1)適切に保存された業務記録を参照することにより機関における業務遂行を円滑化する、
(2)適切に保存された業務記録を公開することにより住民に対する挙証説明責任(accountability)を確保する、という観点から重視されるようになってきている。
加えて、インターネットに象徴される電子ネットワーク化を背景とした業務遂行における電子文書の比重の高まりとも相まって、電子記録の適切な管理、保存が重要な課題となってきているが、現状では適切な解決策に関する合意は得られていない。そこで本研究は、行政機関が電子的に作成・利用する業務記録を適切に管理・公開するという課題に関し、世界的に見ても先進的な役割を果たしているオーストラリア・ヴィクトリア州公文書館（PROV─Public Record Office Victoria）の推進する電子文書管理・公開のための取り組み、VERS─Victorian Electronic Records Strategyの意義と汎用性を調査・研究し、わが国での適用可能性を研究することを目的とする。
■■研究組織（区分別に五十音順）
■■研究代表者
■藤吉圭二（高野山大学文学部）
■■連携研究者
■前川佳遠理（国文学研究資料館アーカイブズ研究系）
■■研究協力者
■■海外研究協力者
■■連絡先
■６４８−０２８０ 和歌山県高野町高野山大学
■ＦＡＸ：０７３６−５６−２７４６（大学代表）